こんな世界があったとは! 仕事と趣味と生活と。

サンノゼ在住の日本人が綴る、世界のビジネス系記事の備忘メモ。合わせて、趣味と生活の記録も投稿します。

カリフォルニア州、キャッシュレスオンリー禁止へ

Fintechはなぜ生まれたのか。

ユーザが真に求める金融サービスを、手数料や融資利率は低く、そして、銀行口座を持てない人にも提供したい。

クレジットカード、デビットカード、その他デジタルマネーなどのキャッシュレスペイメントもあらゆるFintech企業が提供するサービス。しかし、他の州を追うように、カリフォルニア州でも待ったがかかりました。

 

8月23日、「商店(実店舗)は現金払いを受付けなければならない」という法律が施行された。

https://abc7news.com/shopping/san-franciscos-cashless-ban-takes-effect-thursday/5484261/

 

イノベーション最先端とも言えるシリコンバレーを擁するカリフォルニア州で、なぜ?

理由は、現金以外の支払い手段を持たない低所得者、購入履歴等のデータを取得されたくない消費者がおり、現金を受付けないことは彼らへの差別につながるとのこと。

 

現金以外の支払い方法が禁止されたわけではないため、多くの消費者には影響ないですが、現金を想定していなかった小売店は業務が煩雑になってしまいます。

 

あれ、Amazon Goは??

レジなしコンビニ、Amazon Goでは、スマホアプリで会員証を表示し店舗の入口で提示すると、レジでの支払いというプロセスを経ることなく商品を取ってそのまま外に出られます。退店後、事前登録したクレジットカードでの支払いが確定します。

万引きしているような罪悪感も始めだけ。慣れれば時間短縮になり便利です。

Amazon Goはさすがに現金無理でしょ、どうするの?と思ったら、ちゃんとアプリに説明が書いてありました。(↓最上段のFAQに、支払方法としてcashと書いてあります)

f:id:GoGoAI:20190825085519j:plain

店舗のスタッフに言えば現金払いさせてもらえるようです。面倒ですね。

 

シリコンバレーには、新しい体験、新しい価値を生み出そうとする試みが沢山。利便性や効率性だけを追求したときの、より戻しといのでしょうか、あらゆる人が生活する実社会への適用時に、時に本質を曲げた対応を求められることもあるのだと感じた一件でした。